【さいたま市岩槻区周辺】大切な子どもやペットと一緒に防災について学べる体験型防災フェス「第2回 Wish Wish fes.」をレポート!
2025年5月10日(土)、埼玉スタジアムの横にある大門上池調節池広場にて、「第2回 Wish Wish Fes.」が開催されました。
小雨の残る肌寒いスタートでしたが、お子さんやペット連れの多くの方々が集い、命を守るための防災を楽しく学ぶことができる1日となりました。
災害時、大切なペットを守るためにできること
「命を守る防災」をテーマにした本イベントでは、ペットとの同行避難に関する展示やゲーム、動物の専門家によるアドバイスが注目を集めていました。
専門家にお聞きしたところ、災害時にはペットもストレスで体調を崩すことが多く、犬は下痢、猫は血尿が出ることもあるそうです。
「ドッグケアリスト協会」の方によると、日頃からペットの爪や歯のケアを飼い主ができるようになっておくことは、避難所でのペットの健康を守ることや、臭いの問題でトラブルになることを防ぐためにも重要だそうです。
関係者の方からの提供画像
災害時に関わらず、老後にペットの足腰が弱くなったときのためにも、若いうちから備えておくことが大切と話されていました。
また、「埼玉県適正飼養管理士会・有志の会」の方によると、猫に関しては、在宅避難することも視野に入れ、ご飯を数日間食べなくなることも想定し、水分の取れるおやつなどを準備しておくと良いそうです。
また、小さい頃からいろいろなペットフードの味に慣れさせておくことは、食欲不振のときだけでなく、老後にシニア用のフードに変える際にも役立つと話されていました。
「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」の方は販売時に義務化されたマイクロチップについて、最新情報が正しく登録されているかが大切と話されていました。
情報(氏名や住所、電話番号など)が正しく登録されていなければ、識別番号が表示されるだけで、飼い主さんと繋げることができないそうです。
お伺いした専門家の方々のお話は、ペットの生涯を大切に考えた上での安全と健康を守る、大切なアドバイスとなっています。今一度ご確認ください。
楽しみながら学べる体験が充実
会場では防災クイズやスタンプラリーが開催され、防災VR体験や焚き火体験などもあり、訪れた人を楽しませていました。

関係者の方からの提供画像
また、パトカーや消防車に加え、普段は目にする機会のない給水車や水陸両用車の展示もあり、子どもから大人まで多くの人が足を止めて見入っていましたよ!
消防官や警察の方も、来場者の質問に答えたり記念撮影に協力したりと、和やかなムードが漂っていました。
その他にも、ステージでは防災士による救命体験や、生演奏のパフォーマンスも披露されるなどして、来場者の関心を惹きつけていました。
キッチンカーやマルシェも充実!
キッチンカーは、佐野SAで大人気の「日本一のじゃがいもフライ」を販売する埼玉初のキッチンカー「UKETAS」や神奈川からの出店となった焼きだんご専門店「甘味処ぷー太郎」、元消防官が壺で丁寧に焼き上げた熟成芋を販売する「芋家るーと」など、個性的で美味しいお店が勢揃いしていました!
ブースも、輸入生地を使用したハンドメイドグッズを販売する「HUSKY CAFE」や犬のおやつのお店「犬日和」のほか、防災ワークショップやドリンク、ハンドメイド品、車中泊専門誌など、ペット連れの方もそうでない方も楽しめる、バラエティ豊かなラインナップとなっていました。
いざというとき、トイレはどうする?
会場内にはトイレカー(寄付制:100円)と簡易トイレが設置されていました。
簡易トイレはテント内に設置され、前には警備の人が立つという状態ではありましたが、夕方の段階で簡易トイレの使用者はゼロだったとのことです。
担当の方にお聞きしたところ、トイレカーに行列ができるようなことがない状態で汚物の処理代がトイレカーの使用料と同じだったこと、スタジアム公園の公衆トイレまで300mほどだったことなども要因ではないかと話されていました。
主催の横田さんによると、「被災時には食べることより大切になる排泄体験を子供達にさせて頂きたかったです。一度でも経験していればお子さん達の抵抗が少しでも軽くなるかと(簡易トイレ)を用意しました。」とのことです。
まずは携帯トイレを購入し、自宅や車でチャレンジするなど、できることから始めてみましょう。
フィナーレは幻想的なランタンの打ち上げ
イベントの締めくくりは、ランタンの打ち上げです。
イラストや願いを込めたメッセージを書いて、夜空へ飛ばします。

関係者の方からの提供画像
無事に打ち上げられた幻想的なランタンの様子は、来場者の心に残る忘れられない光景となったのではないでしょうか。
その他、イベントの様子などについては、「Wish Wish fes.」公式Instagramにてご確認ください。
防災フェスに参加したことで、災害を身近に感じ、今からできる備えについてのヒントを得ることができたという方も多いと思います。
小さなお子さんやペットとともに参加されたご家族の微笑ましい様子に癒されつつ、大切な命を守ることについて考えさせられたイベントでした。
イベント終了後に横田さんにお聞きしたところ、「防災意識は継続させることが重要なため、今後も継続開催していきたいと思っています。」とのことでした。
次回開催時には、ぜひ足を運んでみてください。

提供画像:ボランティアの皆さん
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